内向型も外向型も、ひとりひとりがそれぞれちがった力や強みを持つ。自分を知り、持っているものを活かそう。読書メモ454-『「静かな人」の戦略書』

読書

ジル・チャンさん著、神崎朗子さん訳の
『「静かな人」の戦略書 騒がしすぎるこの世界で内向型が静かな力を発揮する法』を読みました。

「静かな人」の戦略書
聞く力、気配り、謙虚……「静かで控えめ」は賢者の戦略。外向型が優位な世界で、内向型こその魅力を最大限に発揮する方法。

書店でふと目に入り、
購入して読んでみた一冊。

内向型の「静かな人」の潜在能力を引き出す

著者のジル・チャンさんは台湾出身。
内向型の資質を持ちながらも
超外向型社会であるアメリカで
成功をおさめる活躍をしました。

騒がしい情報が飛び交い、
外向的であることが求められがちな世の中。

そこで持っているものを
なかなか表に出すことがなく、
「静かな人」と思われがちな内向型。
しかしながら、そのなかなか表に出さない
潜在能力こそが大きなものであることも。

本書では、内向型の人が持つ
「静かな人の潜在能力」を
最大限に引き出すための
ヒントが書かれています。

本書の章構成

日本語版への序文 控えめで強力な「静かな力」
INTRODUCTION 鎧を脱いで身軽になる
PART1 静かな人の「仕事」の戦略
PART2 静かな人の「人間関係」術
PART3 冷静な力を「人前」で生かす
PART4 静かな人の「潜在能力」

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無理して自分を変えるよりも、持っているものを活かそう

本書のINTRODUCTIONには
自分が内向型なのか外向型なのかを知るための
テストがありました。

その結果、内向型の設問では
15問中15問と100%当てはまることに。
なお、外向型の設問では
15問中5問が当てはまる結果でした。

もともと内向型の自覚のあった私でしたが
やっぱりそうだと納得。

著者であるジル・チャンさんも
超がつくほどの内向型であり、
本書で書かれている内向型の特徴に
「私もそのとおりだ!!」と思ったり
ご自身の経験を紹介されている個所では
「自分もこれやってみよう」と
ヒントをもらえたり。
私は読んでいく中で共感することが
多かったように感じました。

よく、人当たりがよくて
明るくて気の利いたことや面白いことを
とっさに言えるような人が
世の中では好まれる傾向にあるように思います。
いわゆる、外向型の人ですよね。

私もそうなりたいと思ったこともあり
あれこれ試してもみましたが
結局はうまくいかず、今にいたっています。
きっと、内向的な自分を否定してまで
無理をしていたのだと振り返ると思います。

たしかに努力はすばらしいものでしょう。
だけど本当に大事なのは、
無理して自分を変えることよりも
今持っているものを否定することなく
それを活かしていくことではないでしょうか。

よく言われる
「人を変える前に自分を変えよう」
これだって、まずは人も自分も変えることなく
できることはないか。
つまり、今あるものを活かしていく方法を
考えることが先なのではないか。
それで問題があるならまた対応していけば
いいんじゃないか、ということだと思います。

まずは自分を知る。
そのうえで、自分が持っているものや
場面場面で活かしていけるものを活かして
できることをやっていけばいい。

そんな後押しをしてもらえた本書でした。

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