3月25日の開幕から約2ヶ月が経った
2022年のプロ野球。
セ・リーグでは最下位と、苦戦の続く
今シーズンの阪神タイガース。
そんな中でも明るい未来を
選手たちのプレーからは感じられる。
私が現地観戦した、5月18日の神宮球場での
東京ヤクルトスワローズとの一戦から
お送りしたいと思う。
楽しんで投げる様子が伝わる、西純矢のプロ初完投!!
この日の阪神の先発投手は西純矢。

3年目の今シーズンは5月から
先発ローテーションを任され、
この試合が3試合目の先発。
序盤から打線の援護に恵まれ、
3回までに6点のリードをもらった西純矢。
2回の打席には、自らプロ初めての
ホームランも放った。
野手陣や審判とも良好な
コミュニケーションを取りつつ
ヤクルト打線からアウトを
ひとつひとつ奪っていく。

結局、9イニングをひとりで投げきり
要した球数は115球。
ヤクルト打線を山田哲人のホームランの
1点に抑えて今シーズン2勝目。
プロに入って初めての完投勝利に。
初めて一軍で投げた昨年は
8イニングで7つの四球を与え
課題とされていた制球力も、
この日は四球を1つも出さず。
私が西純矢の投球を
現地で見たのは初めてだったが、
楽しんで投げている様子が伝わり
これからも楽しみだと思えた。
プロ初完投を支えた、内野手の守備
この日、奪った27個のアウト。
3回までに4つの三振を奪い
前半は球威で圧倒する場面が目立ったが、

試合全体を通すと内野ゴロで奪った
アウトが15個と、内野手が守備で
西純矢をサポートした。



昨シーズンは12球団ワーストだった阪神の失策数。
最近は増加傾向にあるものの、
それでも今シーズンは失策数は減少。



長年の阪神の課題だった守備力。
少しずつでも改善されていくことは
長い目で強いチーム作りにつなっていくはず。
力強い、4番の一発
そして、6回に追加点となった
佐藤輝明の一発。

センターバックスクリーンへの
大きなホームランとなった。

持ち前の長打力で1年目の昨年は
24本のホームランを放つも
7月以降に失速した佐藤輝明。
相手からの研究も厳しくなった
2年目の今シーズン。
ここ最近は4番を任されるようになり、
三振が減少して打率も向上。
もちろん、本来持っているパワーも発揮し、
45試合で10本のホームラン。

この試合で放った、このホームランが
今シーズンの第10号となった。
勝ててはいないが、未来は明るいと思う
5月20日の時点で、阪神タイガースは
45試合を消化して15勝29敗1分けと借金14。
首位の読売ジャイアンツとは11.5ゲーム差
5位の横浜DeNAベイスターズとも
5ゲーム差をつけられての最下位。
開幕からの9連敗や
17試合目まででわずか1勝など、
スタートダッシュの失敗が
今のところの成績にも響いている状況。
ただ、18日の西純矢の投球もそうだし、
選手一人ひとりを見ると良いものが散見される。
たとえ結果は出なかったとしても
長い目で見て明るい未来を信じて、
選手たちのプレーを見守っていきたい。