朝活コミュニティ、朝渋では
書籍の著者を招いたトークイベントが
月4回程度開催されています。
今日2月9日の朝に開催されたのは
『自分の頭で考える読書』
本の楽しみと学びを共有するマスター、荒木博行さん
今回のゲストは、荒木博行さん。
朝渋のイベントには
2020年9月30日以来の登壇。
本の要約サイト「flier」での
アドバイザー兼エバンジェリストや
Voicyチャンネル「荒木博行のbook cafe」の
マスターとして「本の人」として活躍。
「本」という学びのツールを楽しみ、
自分の成長につなげていくヒントを
まとめた一冊である新刊
『自分の頭で考える読書』を
1月28日に出版しました。
新刊を題材に、思考を進化・深化させて
自分の中に「問い」を育てる
「自分の頭で考える読書」について
お話しいただきました。
自分なりに本の世界を、気楽に読書を楽しもう
多くの本を読み、その内容を
そのまま受け入れて実践しようと
一生懸命がんばる。
そうした「他人の頭で考える読書」を
してしまっている人が多いことに対して
警句をならし、「自分の頭で考える」ことの
大切さを伝えようと本書のタイトルに
『自分の頭で考える読書』をつけた荒木さん。
とはいえ形式ばった堅苦しいものではなく、
自分なりに本を、気楽に読書を楽しもう!
そんなメッセージを込めた新刊とのことで、
イベント全体を通して伝えてくださったように
私は思いました。
読書の「べき論」を捨てよう
読書について、よくあるのが
「長い活字を読まなければならない」
「読んだ内容を役立てなくてはならない」
「こういう読み方をしなくてはならない」
「読んだ内容を人に説明できなければならない」
「何冊読まなければ!」
など、さまざまな「~ねばならない」に
しばられたいわゆる「べき論」。
書籍の中にもさまざまな「病」として
紹介されているものがありますが、
それらひとつひとつを見ると
そうした「べき論」が背景にあって、
つながっているのではないでしょうか。
読書に、正しい間違いはありませんし
ましてや人の読書のやり方に優劣はなく
誰かから批判される筋合いもないってものです。
自分が楽しく本を読み、楽しむ。
それでいいんです。
読書って、結局は趣味じゃないですか。
余白を、モヤモヤを楽しもう
「余白」があって、圧は強くない。
思考ができ、妄想を挟む余地があると
本という媒体について語った荒木さん。
余白があるからこそ、
読み手が思考をめぐらせて
考えることができる。
一方で、この余白があるからこそ
モヤモヤするということもあるでしょう。
このモヤモヤする=モヤること。
そしてそこから問いを持ち
自分で考えて自分の答えを試すことこそ
インスタントな答えではない価値がある、と。
最後の「今日から行動できること」でも
モヤモヤを抱えて問いを持つことの
大切さをお話していただきました。
読書もそうですし日々の物事においても
誰かから与えられた一つの答えを
無批判に受け入れてしまうのではなく、
自分で問いを持ち、自分で考えてみる。
そこで抱えたモヤモヤこそ
自分なりのより良い答えのきっかけに
つながっていくのですよね。
私も、長いこと続けている
毎日の読書の習慣の中で
自分なりの読書のしかたを確立して
本の世界を楽しむことができているので
このやり方に自信を持ちつつ、
「楽しい」をベースに試行錯誤を続けます。
荒木博行さん、ありがとうございました。