たとえ嫌われても、誰にも媚びず、動じず、自らの信念を貫いて行動し結果を残す。読書メモ410-『嫌われた監督』

読書

鈴木忠平さんの
『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』
を読みました。

『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』鈴木忠平 | 単行本
嫌われたっていい。俺のことを何か言う奴がいても、俺はそいつのことを知らない。 中日監督時代の8年間、落合博満は勝ち続けながらもなぜ嫌われたのか。孤高にして異端の将の影響で人生を激変させた男たちの物語。…

人間とは、組織とは、個人とは

中日ドラゴンズで監督を務めた8年間、
ペナントレースではすべてAクラス。
4回のリーグ優勝と5回の日本シリーズ進出。
2007年には日本一にも輝くなどの
実績を残した落合博満監督。

しかしながら、マスコミに多くを語らず
日本シリーズでの完全試合目前の投手を
交代するなどの非情采配などから
「勝つだけで面白くない」などの
多くの批判を浴び続けました。

ただ、そこには勝敗だけで語り尽くせない
人間とは、組織とは、個人とは、という
数多くの問いかけが。

中日ドラゴンズと野球に生きる
12人の男たちが、落合博満という人間によって、
そのありかたを激変させていった。
その8年間を追った一冊です。

本書の章構成

プロローグ 始まりの朝
第 1章 川崎憲次郎/スポットライト
第 2章 森野将彦/奪うか、奪われるか
第 3章 福留孝介/二つの涙
第 4章 宇野勝/ロマンか勝利か
第 5章 岡本真也/味方なき決断
第 6章 中田宗男/時代の逆風
第 7章 吉見一起/エースの条件
第 8章 和田一浩/逃げ場のない地獄
第 9章 小林正人/「2」というカード
第10章 井手峻/グラウンド外の戦い
第11章 トニ・ブランコ/真の渇望
第12章 荒木雅博/内面に生まれたもの
エピローグ 清冽な青

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野球好きに限らず、学びの多い一冊

私は個人的に野球が好きであり、
落合監督が中日の監督を務めていた8年間も
対戦相手のファンとして
現場を共有していました。

ただ、そのときは憎たらしいほど強くて。
特にナゴヤドームでは本当に勝てなかった。
その程度の記憶でしたが、
当時を振り返りながら本書を読んで
懐かしい選手たちのこととともに、
その裏にはこんなことがあったのかと
気づかされることが多々。

選手たちを観察し続け、
レギュラーを張ってきた選手の
小さな変化への気づき。
勝利という結果のための、非情な采配。

自分のことを知らない、
相手も自分のことを知らない。
そんな他人の声に動じず、
自らの信念を大切にして行動する。

他人と同じ、競争をしなくてもいい。
誰かのためでなく、自分のために仕事をする。

そして、本書で触れられた12人の男たちの
証言で綴られた落合監督を追い続ける中で、
何者でもない「伝書鳩」だった著者自身もまた、
この8年間で自らの立ち位置を
確立していったように読んでいく中で感じました。

誰かに評価されたり、
誰もが目指したくなるような場所へ
列に並んで順番を待つのではなく、
自らが自らの持つものを活かして
輝ける場所をみつけてそこで生きて輝く。

野球好きとして読みごたえを
感じながら読むとともに、
私たちの人生に当てはめても
学びのある一冊だと思いました。

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