深掘りも、傾聴もいらない。安全な距離感を保ちながら、会話を広げる。読書メモ409-『会って、話すこと。』

読書

田中泰延さんの
『会って、話すこと。 自分のことはしゃべらない。相手のことも聞き出さない。人生が変わるシンプルな会話術』
を読みました。

会って、話すこと。
私たちは、何のために人に会って、何を話していたのか。非日常になった「会話」を問い直し、幸せな人間関係を築くための技術。

会って、話す。ただの言葉の伝達だけじゃない

会って、話すこと。
それはただ言葉を伝達するだけの
ものではありません。

会話と、それによって生まれる人間関係。
会話によって、わたしたちはどのように
幸せになれるのか。
私たちは、なぜ、会って話をしてきたのか。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で
2020年から非日常になってしまった
「会って、話す」を問い直し、
幸せな人間関係を築く技術と考え方を
著者と編集者の対談などを交えながら
伝えた一冊です。

本書の章構成

はじめに
序章 なぜ「書く本」の次に「話す本」をつくったのか?
第1章 なにを話すか
第2章 どう話すか(とっかかり編)
第3章 どう話すか(めくるめく編)
第4章 だれと話すか
第5章 なぜわたしたちは、会って話をするのか?

読書中のツイート

深掘りも、傾聴もいらない。それでも会話は広げられる

相手の立場に立っての、傾聴が大事。
相手をよく知るために、深掘りしよう。

世の中で出回っている会話術の本などでは
よく書かれていることですが、
上記をそのまま実行して
相手との距離を詰めることで
相手が警戒したり危険を感じて
人間関係を悪くしたことも
あるのではないでしょうか。

傾聴も、深掘りも、両者の距離感でいえば
拡げるよりも詰めることであり、
本書でも距離の取り方の問題について
書かれていましたが、
これも片方が欲を出して起こることかな、と。

そう考えると、心を開くというのは
距離を詰めることをゆるす、とは
また違うのかもしれませんね。

ところで、そもそもひとは他人には
興味がない生きものです。
だとすれば、心からの傾聴や共感なども
できないものなのではないでしょうか。

だとすると、踏み込んだら
なおさらその距離感で事故を
起こしそうな気がします。

では、どうしたら会話を広げて
発展させていけるのでしょうか。

本書では、「外にあることの共有」の
大事さについて触れられていました。

同じ経験だったり、共通する好きなものなど
お互いの「外にある」ものを媒介して話す。
同じものを見たり、同じものの経験から
お互いが安全を確保した距離感で話し、
それをきっかけに、会話を広げていくのが
理想なのではないかな、と思います。

新型コロナウイルスの感染拡大後も、
オンラインや電話などの
同じ場に会わずに話す機会はありましたが、
それはただ言葉を伝達するだけの
いわゆる平面的な感覚があると言われました。

「会って、話す」ことには
会話で表に出た言葉以外の、
会話を発展させるための「外のこと」が
たくさんあるのだと思います。

そうした言葉以外のものまで含めて
コミュニケーションをしているのが
「会って、話す」ということなのでしょうね。

安全な距離感を維持しながら、
会話を広げてお互いを知る。
そのヒントが、ここにはあるように思いました。

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