竹下隆一郎さんの
『SDGsがひらくビジネス新時代』
を読みました。
私も参加している朝活コミュニティ、朝渋では
書籍の著者を招いたトークイベントが
月2~4回程度開催されています。
10月3日のイベントに著者の竹下隆一郎さんが
登壇されるとのことで、
その登壇を前に予読しました。
登壇されるイベントはこちら

SDGsの時代、私たちはどこへ向かう?
近年、私たちの周りで
よく言われるようになったSDGs。
「持続可能な開発目標」であり、
2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す
国際目標として企業などでも
掲げられることが増えました。
世界の変化につながる大きな流れが
できていることは確かですが、
この流れで私たちはどこへ向かうのか。
経営トップから「SDGs市民」までの取材を行い、
現代社会やビジネスが向かおうとしている先を
考察し、書かれた一冊です。
本書の章構成
まえがき 個人的なことは経済的なこと
序 章 SNS社会が、SDGsの「きれいごと」を広めた
第1章 SDGs時代の「市民」たち
第2章 優等生化する企業
第3章 「正しさ」を求める消費者たち
第4章 衝突するアイデンティティ経済
第5章 職場が「安全地帯」になる日
最終章 SDGsが「腹落ち」するまでに
あとがき いかにも「アメリカ的な話」
読書中のツイート
SDGsありきよりも、結果としてのSDGsを
近年、あらゆる分野でその言葉を
目に、耳にするようになったSDGs。
持続可能な社会をつくろうと
さまざまな企業などが取り組んでおり、
それ自体はとても良いことだと思います。
たとえば、環境への配慮も
地球規模としては必要不可欠なのは確かですが、
その一方で別の問題が隠れていることには
目を向けないのでしょうか。
本書でも、アパレルの環境問題の裏に
業界の労働問題、消費者の生活コストの問題など
(他にもあるかも…)の事例がありましたが、
つまり、社会課題は目に見える
単独のものばかりではなくて、
さまざまな角度から問題を
見ていく必要があるわけです。
それぞれの立場にいる一人ひとりが、
それぞれ違った課題を持っている。
そこは見落としてはならないところです。
「世の中の問題」「社会課題」というと
大きなもののように見えますし、
他人事のようにも感じます。
ですが、自分が日々生活している中で
感じている「個人の問題」をSNSなどの手段で
発信、受信をすることで分解されて
目に見えるようになりました。
結局は、この「個人の問題」から
アプローチする「世の中の問題」が
より身近な社会問題なのかもしれません。
持続可能な社会をつくろうと、
SDGsに取り組むこと自体は
とても良いことだと思います。
ですがそのために、誰かが苦しんだり
犠牲を強いられることがあっては
いけないと思います。
「誰ひとり取り残さない」にも反しますね。
ひとつひとつの行動に対して
SDGsを目的とするのではなく、
なぜここにいるのか、なぜそれをするのか。
自分の価値観と向き合っていくことが
大事なのではないかな、と思います。
その結果として、SDGsが実現していれば
良いのではないでしょうか。
10月3日、朝渋のイベントで
お話を聴けることを楽しみにしています。