世の中を便利にする技術、スマホ。その使い方は自分で決めよう。読書メモ392-『スマホ脳』

読書

アンデシュ・ハンセンさんの著作
久山葉子さんが翻訳した
『スマホ脳』を読みました。

アンデシュ・ハンセン、久山葉子/訳 『スマホ脳』 | 新潮社
平均で一日四時間、若者の二割は七時間も使うスマホ。だがスティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタル・デバイスを与えないという。なぜか? 睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存――最新研究が明

生活の一部となったスマホの、恐るべき真実

現代人では1日平均4時間
スマートフォンを見ており、
1日7時間見ている10代の若者が
2割いるとも言われています。

便利になるがゆえに多くの時間を費やし
生活の一部となるのは自然な流れですが、
その一方で、睡眠障害やうつなどの問題もあり、
スマホによる影響もゼロではないと。

『一流の頭脳』を書いた著者が
脳科学の最新研究からまとめた本書です。

本書の章構成

まえがき
コロナに寄せて―新しいまえがき
第 1章 人類はスマホなしで歴史を作ってきた
第 2章 ストレス、恐怖、うつには役目がある
第 3章 スマホは私たちの最新のドラッグである
第 4章 集中力こそ現代社会の貴重品
第 5章 スクリーンがメンタルヘルスや睡眠に与える影響
第 6章 SNS――現代最強の「インフルエンサー」
第 7章 バカになっていく子供たち
第 8章 運動というスマートな対抗策
第 9章 脳はスマホに適応するのか?
第10章 おわりに
謝辞
人生のバイブルに――訳者あとがき

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技術やスマホは、世の中を便利にするために

本書で書かれた、スマホによる問題。
科学的なエビデンスと、脳の進化論的観点や
遺伝子学的な視点から読みやすく
わかりやすく書かれています。

人間の心理と報酬システムを利用してつくられ、
より注目を集めようとする
SNSのシステムについても。

スマホによる問題点、というと
ついついそれが悪者であるような
印象を持ちがちですが、
それは技術やスマホをどう利用するのかという
目的が抜け落ちてしまっているのかもしれません。

技術の進化やスマホの登場は、
世の中を便利にする一面があることも事実。
それは人間が主語になって、
技術やスマホを手段として主体的に
利用するからこそできるもの。

そして、SNSのシステムについても、
それをつくる側にとってはビジネスのためであり、
心象的には疑問があったとしても
やり方としてはそういうことだよな、と
納得することはできます。

結局、私たちがその技術やスマホを
どう使うかであり、
技術に支配されてしまうことで
今起こっているような問題に
なってしまうのではないかな、と。

たとえば、スマホによるコード決済。
財布を持たずに外出できる便利さは
私もそのメリットを享受していますが、
これも結局は、使い方次第ですよね。

また、本書を読む前に読んでいた
安藤美冬さんの『つながらない練習』での
「予測されてたまるか」の話とも関連し、
技術による頭の容量の解放のメリットは享受し、
一方で判断などの、人として失っては
いけない部分は引き渡さない。

技術によって、便利な時代になった。
だからこそ、その使い方を
改めて考えていきたいものですね。

スマホによる影響だけでなく、
人間の脳がマルチタスクに対応できないこと。
私個人的には、そこからの仕事の組み立て方にも
学びがあった一冊でした。

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