それぞれの想いを持ってオリンピックに臨み、道をつくった。そんなテストジャンパーたちの物語。映画メモ100-『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』

映画

映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』を鑑賞しました。

2014年にライブドアブログでブログをはじめ、
そこからの映画鑑賞レポートは
今回で100本目になりました。

金メダルに導いた、テストジャンパーたち

今から23年前の1998年の長野オリンピック。

このときに、スキージャンプラージヒル団体で
日本代表が金メダルを獲得したのは
今でも私は記憶に残っています。

出場した選手たちの活躍は
もちろん誇らしいものでした。

ですがその金メダルには競技前に、
ジャンプ台に危険がないかを確認し、
選手が安全に飛べるようになるための
テストを行う、テストジャンパーという
裏方の存在があってのもの。

本作では、その長野オリンピックで
テストジャンパーを務めた25名の物語。

拍手も歓声もない、だけど道をつくった

本作の主人公となった
25人のテストジャンパーのジャンプは
競技ではないので記録にも残らず、
もちろんそこに拍手や歓声もありません。
いわば、光のまったく当たらない存在。

ですが、舞台となった長野オリンピックで
日本代表が金メダルを獲得したのは、
このテストジャンパーの存在があってこそでした。

ラージヒル団体が行われた日。
会場周辺は天候が荒れて
各国が1本目のジャンプを終えると競技は中断に。
この時点で、日本は金メダルどころか
メダル圏外の4位でした。

金メダルを取るためには、
競技を再開しなくてはいけない。

そこで再開に課された条件が
「テストジャンパー25名全員が、
テストジャンプを成功させること」でした。

悪天候で厳しい条件の中、
テストジャンパー25名全員が
テストジャンプを成功。

そこから競技再開にこぎつけ、
日本は2本目のジャンプで逆転しての
金メダルを獲得。

テストジャンパーたちが体を張って、
金メダルの道をつくったのですね。

表舞台の選手だけがすべてじゃない、それぞれのオリンピック

本作のテストジャンパーの25名は、
ひとりひとり違った想いをもって
このテストジャンパーの任務に臨んでいました。

そこから4年前のリレハンメルオリンピックでは
代表選手として銀メダルを獲得も
怪我をして代表から漏れた選手。

耳の聞こえないジャンプ選手。

当時、女子スキージャンプは
オリンピック種目になく、
テストジャンパーとしてオリンピックに
参加するという夢を持った女子高生選手。

ひとりひとりがそれぞれ、
オリンピックへの想いを持ち
テストジャンパーの任務に臨む。

選手として表舞台に立つことだけが
すべてじゃない。

商業主義に偏ってしまうところなど
考えることもあるオリンピックですが、
こうしてオリンピックにかかわり支える人たちの
想いや行動してきたことまでは
無にしたくはないですし、
ちゃんと目を向けていきたいものです。

なお、当時オリンピック種目になかった
女子ジャンプは、そこから16年後の2014年。
ソチオリンピックから正式種目となりました。
このときの想いを持った勇気ある行動が、
道をつくった、ということですね。

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