ひとりひとりのちがいが尊重されて、はじめて「普通」が一番いいものになる。映画メモ99-『漁港の肉子ちゃん』

映画

映画『漁港の肉子ちゃん』を鑑賞しました。

とある漁港での日常と人間模様

西加奈子さんの小説を、
明石家さんまさんの企画・プロデュースにより、
アニメ映画化した本作。

お人よしでほれっぽく男にだまされやすい母と
しっかりした娘が、東北の小さな漁港を舞台に
そこで出会う人たちと交流しながら
生きていくようすを描いた作品です。

ひとりひとりちがう「普通」を、尊重し合いたい

本作で、主人公である肉子ちゃんが
「普通が一番ええんやで」
という場面があります。

このことばを聴いて、
「普通」の定義ってなんだろう?
という疑問がわきました。

そして、私個人的には、
ちがいを持つひとりひとりそれぞれが
尊重されて自分の人生を生きられることが
その人の「普通」なのではないか、と思いました。

別のことばで言い換えるならば、
「最適」でしょうか。

私たちは、この世の中で生きていると
この「普通」を「みんなと同じ、平均的」と
とらえがちな傾向にあります。

本作の中でも、学校のクラス内の人間関係や
ある男の子が顔を動かすことなどを
「普通じゃない」ととらえられてしまいます。

そして、ひとりひとりの違いを尊重せずに
なんらかの圧力をもって
「みんなと同じ」にして間違った
「普通」をつくりだしてしまうんですね。

今、SNSやメディアなどで流れてくる情報も、
「これが普通だ」といわんばかりに
私たちに圧力をかける感、あります。

ですが、そうして何らかの圧力や
多大な努力、苦痛をともなって
つくられた「普通」は、
そうはいえないのではないでしょうか。

ちゃんとひとりひとりのちがいが尊重されて、
そのうえでの「普通」こそ
大事なのだと思います。

「普通に生きる」
このことについて考えるとともに、
ひとりひとりのちがいを尊重し合うことの
大切さを改めて考えるきっかけを
教えてもらった、一本でした。

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