広大な大地で、それぞれの人生に触れ、価値観を尊重する。映画メモ98-『ノマドランド』

映画

映画『ノマドランド』を鑑賞しました。

ノマドとして、季節労働の現場を渡り歩く模様を描く

本作の舞台となるのは
2010年代前半のアメリカ。

リーマンショックによる企業の倒産で、
多くの人が家を失い、遊牧民(ノマド)として
季節労働の現場を渡り歩くことを
余儀なくされることに。

本作は、そうした家を失った
アメリカの高齢者たちが、遊牧民として
季節労働の現場を渡り歩く姿を記録した
ジェシカ・ブルーダーのノンフィクション
『ノマド:漂流する高齢労働者たち』を、
クロエ・ジャオ監督によって
映画化した作品です。

広大な大地と、ちっぽけな人間と

主人公である会社の倒産で職を失い、
病気で夫も亡くした61歳の女性が、
キャンピングカーに思い出を詰め込み、
季節労働の現場を渡り歩く
「ノマド」としての生活。

行く先々では、さまざまなノマドと出会い、
それぞれの人生に触れながら、
自らが大事にするものを知ったり、
ひとりひとり違った生き方や価値観の存在が
あってそれでいい、ということを感じさせます。

鑑賞していく中で私も圧倒された、
舞台となっているアメリカの大地の広大さ。

それとと比べてしまえば、
人間の考え方や価値観の違いなど
ちっぽけな差であり、ないようなもので、
ひとりひとりに違いがあって、
全部それでいい、ということなのでしょう。

そして、ノマドは別れるときに
「さよならではなく、またどこかで」
と言葉を交わすとのことですが、
この広大な自然のもとで
私たち人間はつながっていることを
改めて気づかせてもらいました。

ひとりひとりの生き方や価値観という”違い”とともに、
自然のもとでつながっているという”同じ”の部分ですね。

アメリカの大地と。
定住しない生き方と。
人それぞれが持つ価値観と。

いろいろな見方や考え方。
解釈の違いを認め合ったうえで
楽しむのもまた良さそうですね。

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