それぞれのナラティヴ、背景となるそれぞれの人生。知ったうえで最適解を、新しい関係を築く。読書メモ284-『他者と働く』

読書

宇田川元一さんの
『他者と働く「わかりあえなさ」から始める組織論』
を読みました。

わかりあえない者同士の組織問題

会社などの組織。
社会を生きる中において起こる
さまざまな問題。

忖度、対立、抑圧などなど…。

組織運営において決められた
「正しい」はあるものの、
その「正しい」だけでは
スムーズに進まないのが現実。

本書はそうしたノウハウが
通用しない問題について、
ナラティヴ・アプローチの観点から
考えていく1冊です。

本書の章構成

はじめに 正しい知識はなぜ実践できないのか
第1章 組織の厄介な問題は「合理的」に起きている
第2章 ナラティヴの溝を渡るための4つのプロセス
第3章 実践1 総論賛成・各論反対の溝に挑む
第4章 実践2 正論の届かない溝に挑む
第5章 実践3 権力が生み出す溝に挑む
第6章 対話を阻む5つの罠
第7章 ナラティヴの限界の先にあるもの
おわりに 父について、あるいは私たちについて

読書中のツイート

相手のナラティヴを知り、みんなが生きる社会を

組織で動く、誰かと何かをする。
そこで相手と意見がぶつかったり、
相手の考えが自分と合わない。

そんなときに、ついついお互いの意見を
合わせようとしてしまったり、
それで対立してうまくいかないことは
よくあります。

ですが、そもそも人間は一人一人が違い、
そのベースになる人生も
それぞれが異なるものを歩み、
経験してきているものです。

こうして言葉にすると当たり前のことであり、
この前提が大事なことなのですが、
いざ現実の場になると忘れてしまう。
これはよくあることです。

人が何かをする時の判断軸は
自分の人生で得たり考えたりしたものであり、
それが自分のナラティヴであるので
もちろん自分で尊重する必要はあります。

ですが、そこに他者が関係するのであれば
「相手のナラティヴを知る」
これも必要なことだと思います。
相手には相手の判断軸があり、
そしてそれを構成するにいたった
相手の人生があるわけですからね。

ただ、そこで重要なのは
相手のナラティヴはあくまで知るだけ。
そこに合わせて自分を曲げてしまうのは
忖度や妥協になってしまうので
私は違うのではないかなと思います。

相手のナラティヴを知ったうえで、
自分のナラティヴも存在を認めて合わせ、
最適解となる新しい関係を築く。

そうして違いある者どうしが
従わせるのでも自分をなくすのでもなく、
それぞれ自分の持っているものを
いかして場面ごとに活躍していく。

社会も「他者と働く」ことで
成り立っていますし、
そうした一人一人が自分の
持っているものをいかして
場面ごとに活躍していく社会に
していきたいと私は思っています。

本書はそうした社会をつくるための
他者との関係づくりにおいて
学びを得た一冊でした。

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