ままならなくても、いずれ忘れてしまう些細なことでも、そこには一人ひとりの尊い人生がある。読書メモ323-『すべて忘れてしまうから』

読書

燃え殻さんの
『すべて忘れてしまうから』を読みました。

すべて忘れてしまう、そんな日常の回顧録

ベストセラーになった
『ボクたちはみんな大人になれなかった』に
続く、燃え殻さんの小説第2弾となった本作。

日常の中でのさまざまなできごと。
ひとつひとつは個人的な、些細なことであり、
いずれはすべて忘れてしまうようなこと。

だけどそうした些細な日常の中にこそ
人々の人生があって尊いもの。
そんな日常の回顧録としてまとめられた一冊。

読書中のツイート

ままならなくたって、忘れてしまうようなことだって、尊い人生

私たちが生きる人生は
本書の冒頭にも書かれている通り、
本当に「ままならない」ことばかり。

私がひとりいなくたって、
世の中は問題なく回っていくでしょうし、
むしろそうでなければその方が大問題でしょう。

些細なこと、小さなこと。
社会という大きなくくりで考えれば、
見なくたって困ることはないです。

だけどそれこそ多くの人が
いずれ忘れてしまうような、
そんな小さなことであっても
自分と、関わった人たちがいて。
そこには、確実にいくつかの人生の一部が
あったわけであって。
その人生があった、ということが尊いのだと、
私は思うのです。

私も、この日常の中で
「ままならない」ことばかりの人生ではあるけれど、
いずれ忘れてしまうような些細なこと
ひとつひとつがあってこそ人生。
その尊さに気づき、弱さと共存しながら、
日常を丁寧に生きていきたい。
そう改めて思わせてもらった一冊でした。

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