映画『君が世界のはじまり』を鑑賞しました。
3月の映画鑑賞以来、久々の映画館での鑑賞。
8月1日のファーストデーを利用しました。
大阪の街を舞台にした高校生たちの物語
小説家のふくだももこさんが
監督を務めた本作は、
ご自身の小説「えん」「ブルーハーツを聴いた夜、
君とキスしてさようなら」をベースに、
大阪のとある街を舞台に描かれた
高校生たちの物語です。
名前を呼び合える、近くの人間関係の大切さ
小さな街、学校、家庭、ショッピングモール。
いわゆる「小さな社会」で
一人ひとりが抱える悩みや葛藤。
それぞれが近くにいても、伝わらなかったり
わかりあえなかったり。
終盤の、深夜のショッピングモールで
「意外と知らんもんやな、誰のことも」という
セリフが出てきますが、知っているようで
お互いのことってわかりあえないものですね。
近いからこその、閉塞感というか。
現代を生きる私たちは、インターネットなどで
遠くの世界のことも知ることができます。
だけど、そのはじまりは自分であり、
自分の近くにいる人たちであり。
そうした自分の近くの人たちを
お互いの名前を呼び合えるほどの
近い人間関係だからこそちゃんと向き合い、
そして知ろうとすることの大切さを
改めて感じさせられた、そんな一本でした。