ほんとうのところは、自分や当事者でないと知り得ない。読書メモ510-『流浪の月』

読書

凪良ゆうさんの『流浪の月』を読みました。

新しい人間関係への旅立ちを描く

2020年に本屋大賞を受賞し、
2022年には映画化もされた本書。

周囲の人は反対し、批判し、
その関係によかれと思って介入する。

それでも…。

そんな新しい人間関係への
旅立ちを描いた本書です。

本書の章構成

一章 少女のはなし
二章 彼女のはなしⅠ
三章 彼女のはなしⅡ
四章 彼のはなしⅠ
五章 彼女のはなしⅢ
六章 彼女のはなしⅡ
解説

本当のことは、当事者でなければわからない

事実と真実はちがう。

本書でも何度か書かれており、
物語のひとつのテーマ。

ひとは、他人のことだったり
いろいろなものごとを
自分のモノサシで見たいように見て、
好き勝手に解釈します。

本書の主人公の二人の関係についても、
世間がバイアスをかけて伝える
情報などから見て、
勝手なレッテル貼りが
されてしまったり。

ただ、その関係については
周囲が考えるものとは全く違うもの。

結局、本当のところは、
自分本人であったり当事者でないと
知り得ないものです。

多様化して正解がない。
そんな現代ならなお
そうではないでしょうか。

とはいえ、ひとはこれまでの経験などから
自分が見える範囲も限られており、
それでいて自分が見たいようにしか
見られないもの。

それを認識したうえで、
他人のことを、勝手な色眼鏡で解釈して
判断やジャッジをしてしまわないよう、
あらためて気づかせてもらえたように
本書を読んでいく中で感じました。

それがたとえ善意からの
ものであったとしてもです。

相手には相手がそうする
背景もあるものですから、
理解まではできなくても、
そうした背景があるのだなという
ことだけでも考えられるように
したいですね。

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