オリバー・バークマンさん著
高橋 璃子さん翻訳による
『限りある時間の使い方』を読みました。

限られた4000週間、どう過ごすか
私たちの人生は平均的な80歳まで
生きるとすると、おおよそ4000週間。
長いように見えて、意外と短いもの。
日々を生きる中でやりたいことや
やらなければならないことに追われ、
時間が足りないと感じることや
どうしたら時間を効率的に使えるかと
考えることも多々あるのではないでしょうか。
本書では、自分の限られた4000週間という時間を
限りがあるということを受けいれた上で
どう過ごすかという問いを投げかけ、
有意義な人生を生きるための
ヒントを紹介しています。
本書の章構成
イントロダクション 長い目で見れば、僕たちはみんな死んでいる
PART 1 現実を直視する
第 1章 なぜ、いつも時間に追われるのか
第 2章 効率化ツールが逆効果になる理由
第 3章 「時間がある」という前提を疑う
第 4章 可能性を狭めると、自由になれる
第 5章 注意力を自分の手に取り戻す
第 6章 本当の敵は自分の内側にいる
PART 2 幻想を手放す
第 7章 時間と戦っても勝ち目はない
第 8章 人生には「今」しか存在しない
第 9章 失われた余暇を取り戻す
第10章 忙しさへの依存を手放す
第11章 留まることで見えてくるもの
第12章 時間をシェアすると豊かになれる
第13章 ちっぽけな自分を受け入れる
第14章 暗闇のなかで一歩を踏みだす
エピローグ 僕たちに希望は必要ない
付録 有限性を受け入れるための10のツール
読書中のツイート
今できることを、自分がそこにいる実感を持って集中
私たちは日々、やらなければならないことや
やりたいこと、洪水のように流れてくる情報などで
慌ただしく生きる毎日を送っています。
その中で、いかに効率的に、
有意義に時間を使って生きていくかと
ついつい考えがち。
そうしたリストを消し込んでいくように
生きていくことは、果たして目の前のことに
集中しているといえるでしょうか。
また、全部やりたいと思っても
次から次へとそうしたことが増えていき、
いつまでたっても全部やりきることは
できないという現実にもぶつかります。
時間は思っているほどない。
やりたいことが思うようにできない。
物事が思うようにいかない。
それらはすべて、今の現実。
その現実を知り、どうすればうまく使えるかと
抵抗するように生きていくのではなく、受け入れる。
そのうえで今の目の前のことに集中し、
今できること、今しかできないことをやる。
それが、限りある自分の人生の時間を、
自分がそこで生きているという実感を持ち
自分を主語にして生きるということなのだと思います。
あれもこれも、魅力的ではあるけれど。
今は、これをやる。
そうして生きていきたいですね。