自分の感性や好きに正直に、のめり込みとことん味わい楽しむ。読書メモ495-『ひとりあそびの教科書』

読書

宇野常寛さんの
『ひとりあそびの教科書』
を読みました。

ひとりあそびの教科書 :宇野 常寛|河出書房新社
ひとりあそびの教科書たくさん「ひとりあそび」の方法を知ってから大人になる人こそが、世界を面白くできる――他人の見方や他人からの評価などを気にせず、純粋に、自分が触れたものに喜びを感じる方法を学ぶ。

「ひとりあそび」で、生きる力を磨く

本書の出版社である河出書房では、
これからを生きる10代の若者たちを対象とした
「14歳の世渡り術」という企画で
さまざまなジャンルの書籍が出版されており、
本書もそのうちの一冊。

本書のテーマは「ひとりあそび」
著者の宇野常寛さんがご自身の経験などをもとに、
みんなですることではなく、ひとりで没頭し、
楽しんで、学んできたこと。

他人の見方や評価などに流されず、
純粋に自分が見て触れて感じたこと。

そうした自分に正直に生きていく力を
磨いていくための「ひとりあそび」について
書かれています。

本書の章構成

序 章「ひとりあそび」のすすめ
第1章 街に走りに出てみよう
第2章 生き物たちに触れてみよう
第3章 ひとりで「旅」に出てみよう
第4章「もの」をたくさん集めてみよう
第5章 ゲーム「で」しっかりあそんでみよう
終 章 もう一度、ひとりあそびのすすめ

読書中のツイート

その対象はなんでもいい。好きなものに没頭し、とことん楽しむ

私たちはこの世の中を生きていく中で、
さまざまな人からの目を向けられます。

そうした人からの目はいつしか、
誰かの顔色を伺うようになったり、
私たちから自分の好きなものや目の前のことを
楽しむことを制限してしまうことに。

ただ、そうした制限して生きるのは
自分の人生を生きているとは
言えないのではないでしょうか。

本書に書かれている「ひとりあそび」は
著者が経験してきたことの一例であり、
その「ひとりあそび」の中身は
なんでも良いと思います。

自分が好きなもの、目の前のことに
のめり込んでとことん味わい、楽しむ。

それこそが「ひとりあそび」であり、
自分の感性に正直に生きていくことであり、
世の中に対して自分の意見を
自分として表明していくことにも
つながるのだと思います。

本書は10代向けに書かれ、また購入した書店では
中学学参のコーナーに置かれていましたが、
「ひとりあそび」の楽しみ方を忘れてしまったり、
知らないまま大人になった人を含め、
全ての人にとって大事なことが
書かれているように思いました。

私は比較的自分の感性や好きを大事に
できてはいるのかな、と思いますが、
それは間違いではないということが
本書を読んで改めて気づけましたし、
これからも「ひとりあそび」のできる自分に
誇りを持って生きていきたいと思いました。

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