この冬も、賞与の資金を狙ったと考えられる
キャンペーンが各金融機関で打ち出されました。
ネット銀行の楽天銀行でも、
定期預金のキャンペーン
「円定期預金冬のボーナスキャンペーン」を
期間限定で実施中です。

6ヶ月もので0.13%、1年もので0.15%
2022年11月25日から2023年1月31日の期間で
6ヶ月ものもしくは1年ものの
定期預金に預け入れた分が対象。
税引前で適用される金利は
6ヶ月もので0.13%
1年もので0.15%
となります。
預入金額は1,000円以上での設定となります。
キャンペーンにしては低く、通常商品にも影響?
今回の楽天銀行のキャンペーン定期預金を
目にした印象としては、
キャンペーンにしては金利が低くて
その割には拘束期間も長い…と。
先日紹介したSBI新生銀行の
キャンペーン定期預金でも感じたのですが、
長い期間のキャンペーンに
資金を集めて拘束したい。

そして比較の対象になると考えられる
通常の商品の金利を下げて
キャンペーンを魅力的に見せようとする。
そんな銀行側の意図を感じています。
現に、楽天銀行では毎月預入金利が変わる
1ヶ月ものの資金お引越し定期の金利は
2022年11月設定は年0.20%(税引前)でしたが、
2022年12月と2023年1月は年0.12%(税引前)に
下がっています。
個人向け国債の金利も上がり、今からの預け入れは厳しい状況か
2023年1月5日に財務省が実施した、
10年もの国債の入札では、
最高落札利回りが0.5%となりました。
これは2022年12月20日に、
日銀が金融政策決定会合で
長期金利の変動幅を拡大するという
金融政策変更によるもの。
それに伴い、2023年1月に購入を募集している
個人向け国債の金利も上がり、
変動10年では年0.33%の初回金利が適用。
楽天銀行のキャンペーン定期預金で
提示された金利も大きく上回る水準に。
キャンペーン定期預金実施中に起こった
外部環境の変化とはいえ、
これもまた楽天銀行には逆風と
なるのではないでしょうか。
すでに口座を持っている方にはメリットか
とはいえ、普通預金や大手銀行などの定期預金など
預けていてもほとんど利息のつかないものと
比較するとこの楽天銀行の
キャンペーン定期預金も魅力があるのはたしか。
金融機関のキャンペーンを目にし、
興味を持って利用するにしても、
口座開設の手続きが大きな手間の1つ。
そう考えると、すでに口座を持っている
金融機関の商品を利用するのが
選択肢に入ってきがち。
楽天銀行に口座のある方でしたら
誰でも特別な条件なしで設定可能であり、
比較的ハードルが低くこのキャンペーンに
参加できるのではないでしょうか。