自分にとって心地よく、自分を大切に生きることを楽しむ。それこそが自分にとっての贅沢。読書メモ479-『シンプルだから、贅沢』

読書

ドミニック・ローホーさん著、
原秋子さん翻訳による
『シンプルだから、贅沢』を読みました。

『シンプルだから、贅沢』(ドミニック・ローホー,原 秋子) 製品詳細 講談社BOOK倶楽部
「シンプルな生き方」を広め、自著が世界で累計250万部に達したフランス人作家ドミニック・ローホーさん。本書では、私たちを真に豊かにしてくれる「贅沢とは何か」を教えてくれています。ヒントは、自分のスタイルが決まれば、身の回りはどんどんシンプルになるということ。でもどんなスタイルがいいのか、ものや思いこみの奴隷にならず、軽...

本物の「贅沢」。そのヒントは「シンプル」

フランスに生まれ、イギリスやアメリカ、
日本などで教鞭をとる
著者のドミニック・ローホーさん。

シンプルな生き方を提供し、
「物心ともにシンプルになることで、
もっと幸せになれる」という主題のもと、
執筆した書籍は世界で累計250万部に。

本書のテーマは「贅沢」
それは、私たちの生活を豊かにするものであり、
本物の贅沢には多くのものは必要でなく
自分のスタイルを持ち、身のまわりを
シンプルにしていくことが大事であると。

シンプルをベースにしたスタイルを確立し、
軽やかに、だけど贅沢に生きる。
そのためのヒントが詰まった一冊です。

本書の章構成

はじめに
第1章 ものから身軽になるという贅沢
第2章 シンプルなエレガンスを極める
第3章 成熟を求め自分のスタイルを持つ
第4章 お金はシンプルな贅沢のために使う
第5章 感性を喜ばせるたくらみ
第6章 豊かで縛られない住まい方
第7章 心を刺激する上質なものたち
第8章 上質を見極める楽しみ
第9章 美への感性が人生を変える
第10章 幸福を呼ぶ時間の使い方
第11章 旅は情熱を養う
第12章 人との優しい距離
第13章 大切なものと丁寧に暮らす
おわりに

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自分にとっての心地よさ、それこそが贅沢

「贅沢」をテーマに書かれた本書。

贅沢、というとお金を豪勢に使ったりとか
高価なものや多くのものに囲まれたり、と
いったことをついつい考えがち。

しかし、そうした消費で得られるのは
一時的な刺激だったり気分の高揚に
とどまってしまい、高揚させた気分は
やがて下がってしまい、満たされることはなく
決して豊か、とはいえないのではないでしょうか。

では、何をもって贅沢、なのでしょうか。
その鍵を握るのが「シンプル」であると
本書では全13章でそのヒントとなり、
気づきを得られそうなことが綴られています。

ただ、シンプルに、自分にとっての最高のものを
見つけるのは大変なこと。
特にものや情報などがあふれかえっている
今の世の中ではなおさら。

私自身のことも振り返ってみると、
人生に彩りをそえるために、
ここ10年ほどは初めての体験や新しいことを
積極的にしてきました。

ですが、それらの体験なども
ただ増やすというよりは自分にとって
本当に大事なものや必要なものを
見きわめていくための判断軸を磨くためのものに
変わってきたように感じています。

「最高のものを知り、
所有するものは最小限にとどめる。
「少なく贅沢に」暮らすためには、
その段階にいたるまでの失敗を恐れないで」

と本文内にありますが、自分に合うものや
自分を満たしてくれる心地よいものは、
いろいろなものに出会い、経験して
はじめてわかるものだと思います。
出会う過程を含めて、楽しむことに
意味があるのですね。

生きていると、いろいろなものと出会いますし、
たくさんのできごとを経験します。
そして周りにもたくさんの情報があります。

だけど、本当に必要なものや
やらなければいけないことって
本当はそんなに多くないもの。

自分を喜ばせ、大切にして生きることを楽しむ。
心地よく、機嫌よく生きる。
そのためにはどうすればいいんだろう?

この問いは、一生の課題として
持っておくものになるのだと思います。
そして、それを満たす「贅沢」についても
自分にしかない答えをみつけていく
過程になっていくのでしょうね。

周りはますます慌ただしさを増す世の中ですが、
自分にとっての心地よさ、心のゆとりを大事に、
自分にとって贅沢に生きていきたい。
そんなことに改めて気づかせてもらえた一冊でした。

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