閉塞感いっぱいの毎日だけど、未来を信じたい。”その日”を待ち、つくる。映画メモ117-『散歩時間~その日を待ちながら』

映画

映画『散歩時間~その日を待ちながら』を鑑賞しました。

それぞれの夜空に、降り注ぐしし座流星群

舞台はししざ流星群が降り注ぐ、
2020年11月のある一夜。

2020年といえば、新型コロナウイルスの
感染拡大とそれに伴う生活様式の変化を
余儀なくされていた頃。

映画の舞台となった時期だと、
迫りくる第3波に向けて
人々が戦々恐々としていた頃でしょうか。

その中で、さまざまな年代・職業の人々が
日々を生きながらも一歩を踏み出そうとする
姿を映し出す作品です。

コロナ禍の日常はあるけど、良い未来を信じよう

コロナ禍でさまざまなことが制限され、
自分ががんばっても、報われない。
なんとなく息苦しさや閉塞感が
あちこちにあるような日常。

何も思うようにはいかないし、
あきらめることに慣れてしまう。

そんな日常を生きながらも。
それでも、前を向きたい。
明るい良い未来を信じたい。

そんな希望を持って
自分の人生を生きようとする
登場人物ひとりひとりの姿。

舞台が2020年ということもあり、
鑑賞している2022年の今では
ああ、なんかこんな感じだったよなと思いながらも
同時に自分も未来は良いものになると
信じたいんだな、とあらためて実感。

登場人物のひとりで
帰省できずに生まれたばかりの子どもにも
会えていないタクシー運転手のことば
「もう、がんばらないでください」

報われはしないけれど、
それでも今までだってがんばってきたことを
肯定しつつも、前を向いて生きていこうと
希望を、生きる力をもらえたように私は思います。

この作品のチラシで監督の戸田彬弘さんは
「流れ星に祈ったところで絶対に願いが
叶うとは思いませんが、前を向く力に
なる気がするんですよね」
とメッセージ。

これまで歩んできたことも
周りの現状も、目の前のことも
苦しいことはたくさんあるし、
ままならないことばかりだけど、
それでも良い未来を信じて、前を向いて。
目の前の人生を一歩一歩踏みしめていこう。

タイトルにある「その日」が来ることを信じ、
そして「その日」をつくっていく今を
大事に積み重ねていきたい。

そう思わせてもらえた、
2022年ラストの映画鑑賞になりました。

タイトルとURLをコピーしました