映画『シーモアさんと、大人のための人生入門』を鑑賞しました。
緊急事態宣言を受けて映画館が休館となった
4月にアップリンク・クラウドでの
3ヶ月見放題プランを購入。
その中に含まれる作品の1本。
見放題期間終了直前の鑑賞でした。
ピアノ教師との出会い、そして生き方
俳優として、そして映画監督として活躍する
イーサン・ホークが監督を務めた
ドキュメンタリーの本作。
イーサン・ホークが人生に迷っていた時期。
ひとりのピアノ教師と出会い、
自身の俳優としての生き方に
大きな影響を受けます。
そのピアノ教師がシーモア・バーンスタイン。
対談などを通じ、半生を振り返り
紹介した内容となっています。
人生の答えは、自分の中にある
シーモアさんは50歳でステージを引退し、
ピアノ教師の道に進みます。
このことについて、
「音楽家の自分と普段の自分」について、
自分の理想と、大衆が望むものとの落差に
ついて話されています。
自分が目指している、こうありたい理想がある。
しかし、周囲の声ばかりに目を向けてしまい、
周りから好かれることが自分のやりたいことに
すり替えてしまうことで磨り減ってしまう。
そんな人が多いです。
作品内でも「多くの俳優は、演技を磨くより
金を稼ぐために人生を費やす」といった
フレーズが出て来ましたが、
多くの人は、そうした他人軸に
なってしまうことで自分の人生を
苦しくしてしまいます。
「誰もがみな答えを探している
人生に幸せをもたらすゆるぎない何かを」
周囲には刺激的な情報が溢れ、
私たちは、ついつい外に目を向けがち。
ですが、本当に大切なことは
自分の内面にあるもの。
肩書きとか、周囲の承認とか、
そういった他者からの評価に流されず、
自分軸の人生を生きる。
自分の内面と向き合い、どうありたいか。
そしてそれを実現するために
どう生きていくのかを考えていく。
その大切さを、シーモアさんの語り口や
ピアノの演奏、言葉から学んだ一本でした。