「書く」は「伝える」ための手段。伝えたいことを正しく伝え、伝わるための「伝え方」の一冊。読書メモ473-『THE FORMAT』

読書

石倉秀明さんの『THE FORMAT』を読みました。

THE FORMAT 著者:石倉秀明
ただ、「フォーマット」をコピペして、記入していくだけ。悩まずに、誤解のない書類やメールが書ける!

テキストでのコミュニケーションで、伝えるためのフォーマット

仕事などのコミュニケーションにおいて、
メールやチャット、文書など
テキストでのやりとりが増えた現代。

「話す方が早いのに、書くのはめんどう」と
考えている方もいるのではないでしょうか。

たしかに話すだけならそれで終わりであり
履歴も残らず、手間は少ないように見えます。
そして、書くには考えを整理して、
それを言葉にして、そして相手に渡す。
手間が多くかかるように感じがち。

ですが、コミュニケーションにおいて
本当に大事なのは本書でも書かれている
「きちんと伝え、わかってもらうこと」

伝えたいことを正しく伝え、伝わる。
これは話すにせよ、書くにせよ同じこと。

そうした「伝える」を満たすために
必要なことをまとめ、
伝えるためのフォーマットを
掲載した一冊です。

本書の章構成

はじめに どう書けば仕事がスムーズに進むか、悩んでいませんか?

序 章 「書く力をつけること」には、思ってもみないほどのメリットがある
第1章 あなたの「書く」を劇的に変える「地図化」の原則
第2章 「どう書けばいいかわからない」がなくなる10のテクニック
第3章 あなたの「書類力」を爆上げする5つのフォーマット
第4章 今さら聞けない、仕事の悩み。こんなときはどうすればいいの?Q&A
第5章 「テキストだけで仕事をする」に切り替えていくと生まれる未来

読書中のツイート

書き方よりも、伝え方。コミュニケーションの基本

書くこと、テキストでのコミュニケーションは
先述のとおり、話したら終わり話すことよりも
必要な手間が多く、めんどくさいと
感じる人も多いもの。

また、文章力が必要なのではないかと
難しいもののように感じがち。

しかしながら、コミュニケーションにおいて
大事なのは伝えたいことが正しく伝わること。
これは、話すことでも書くことでも同じで
どちらかに例外がある訳ではありません。

特に話すコミュニケーションにおいては
「言わなくてもこれぐらいやってくれるだろう」と
相手に期待してその通りに動いてくれない問題は
よくありがち。

ですがこれは、話す側が本来
伝えなければいけないことを
サボって伝えていないだけ。
聞く側も相手の伝えたいことを
正しく聞けていません。

本書ではさまざまな文書のフォーマットが
用意されていてテクニックの紹介も
たしかにあるのですが、
本当に大事な「伝える」という部分に
着目しているのではないかと私は
本書を読んでいく中で感じました。

テキストだから、文章だから、ではなく
必要な情報を相手への配慮を欠かさずに
丁寧に受け渡し、相手が正しく
受け取れるようにする。
これって、どんな手段であったとしても
同じことが言えると思います。

本書で伝えているテクニックやフォーマットは
あくまでも手段であり、伝える目的を果たすのに
補助的な役割をするものかな、と。

手段にとらわれずに伝える目的を大事にして、
必要なことを丁寧にやっていこうと
あらためて気づかせてもらえたように思います。

明後日11月29日、朝渋のイベントでも
お話を聴けること、楽しみにしております。

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